恋愛しているときには、愛情さえあればどんな貧乏も我慢できると思いがちだが、実際は、あまりにも貧乏な状態に置かれると、愛情というのは風化しやすく崩れやすくなるのである。もっとも、だから世の中万事金次第だというわけではない。金に代えられないものは数多くある。が、愛情があるのなら、それだけ真剣に将来の展望をはっきりと持つことが必要だということだ。結婚生活というのは現実の問題をまったく捨象して考えることはできない。むしろ、現実的な生活をどのように確立するかのほうを優先させることが、結婚生活がうまくいくかどうかのカギとなっている。だから、現実にもきちんと目を向けないと、幸福な結婚はできない。恋愛時代の二人は、今の自分たちの感情の推移ばかりに目を向けがちだが、結婚したらいつまでも甘い気分にひたっていられないのが現実というものである。結婚を決意したら、できるだけ早く将来の生活設計を立てることが、長続きする夫婦になるコツだ。