ナイキのアプローチは巧みだ。フィットネスラン(フィットネスとしてのランニング)、ダンス、ヨガ、カーディオ(ジムなどで行うアクティビティ)の四つを柱とするグローバル戦略のもと、女性だけにフォーカスしたウェブサイト「ナイキウィメン」を開設。広告、イベントも含めトータルで「NikeBeautiful」を打ち出している。年に二回、ランニングイベントを開催し、直営店のスタッフが顧客とともに走るナイキストアランニングクラブを開くなど、参加型イベントも多い。○六年からは、若い世代の必須ツールとなった・IPodと手を組み、音楽とスポーツが一体となったスタイルを提唱している。国内ブランドも手をこまねいているわけではない。カナダのヨガブランド「ルルレモン」を導入しているデサントは直営のスタジオを運営するなど、ソフトーハード両面に力を注ぐ。ゴールドウィンのヨガブランド「スローフロー」は、「体にも地球にも優しい」ロハス的ブランドとして、固定ファンを集めている。アパレルからの進出も目立ってきた。日々の生活の延長としてスポーツに親しみだした女性をめぐる市場はさらに盛り上がりそうだ。