大学受験勉強というのは?

2011-06-24

「勉強しろ」という「声なき声」はどこから聞こえる?「不安がなければ勉強できない」のも真実だ。ちょっと思い返してほしい。これまでキミたちは、どんなときに「よしっ、勉強しよう!」と決意してきたのだろうか。ふつうの高校生なら、さしずめ「定期テストの直前」ということになるだろう。また、模試でヒドい点を収ってしまったときに、「こりゃいかん」と思ってヤル気を出すこともあるだろう。一週間遊びまくってしまい、いよいよ日曜日の夜になって「来週こそはガンバル」と、毎週気合を入れまくる人もけっこう多い。「勉強をやるぞ!」と決意するときの状況を考えてみると、ある心理状態が大きく関係していることに気づく。それは「不安」である。「赤点を取るかもしれない」「またまた成績が下がるかもしれない」「こんな偏差値じゃ、受かる大学がない」「みんな勉強しているのに、自分だけ遊んでいる」不安というのは、人間にとっては不快な感情の一つだ。できれば、不安のない状態で生活したいと、だれもが思う。しかし、不安があるおかげで、「このままじゃマズい」とか、「勉強をやろう」という気になれるのも事実である。一方で、不安がどんどんふくれて、勉強が手につかないほどパニックになることもある。「やらなきゃマズい」と不安をふくらませながら、結局、机に向かおうとしない自分が情けなく感じることもあるだろう。不安がなければ、なかなか勉強する気にならない。しかし、逆に不安が募りすぎると、こんどは勉強に手がつかなくなる。「不安だから勉強する」とは、スンナリいってくれないのがむずかしいところである。大学受験勉強というのは、ある意味では「不安との戦い」だ。いたずらに不安に振り回されないために、まずは不安の正体を客観的に分析してみることも必要だ。ここでは精神分析のモデルを援用しながら、思春期の大学受験生によくあるタイプの不安について、その正体をさぐっていくことにしよう。