83年にカールーラガーフェルドを主任デザイナーに迎え、80年代に3度目の大ブームを引き起こした。シャネルの服作りに一貫して流れているのは、「女性の心と体を開放する」ためのファッション。まだ女性の社会進出が一般的でなかった時代にシャネルはファッションを通じて女性解放を表現してきた。そのため、シャネルの服は華やかでありながら、実用的でもある。アクセサリーに大げさな模造宝飾品があるのも、「働く女性が本物のジュエリーなんか着けていては仕事ができない」という理由から。つまり、「働く女の戦闘服」がシャネルの本来の持ち味。力−ルーラガーフェルドがデザイナーに就任してからも、その基本路線は変かっていない。マリンルックやギャルソンルックなど、シャネルが残した遺産を、彼はうまくリニューアルして、現代に復活させている。世界的に見ると、シャネルファンにはセレブリティやファーストレディが多い。しかし、こと日本では、なぜか水商売ぽい女性たちの人気ばかりが目に付く。ある意味では彼女たちも家庭に収まらない、社会進出する戦う女たちなのかもしれないがシャネル好きの有名人には、南美希子、泉ピン子、ハイヒールモモコなどがいる。彼女たちに共通するのは、やはり「戦う女」。