「リサイクルのループを閉じる」という言葉がアメリカにあります。それはどういう言葉なのでしょう。リサイクルは、使用ずみ製品を回収し、それを原料にして再商品化することです。ただし、せっかく再生されたリサイクル製品をまた使っていかなければ、資源の有効活用がなされず、循環していきません。リサイクルの循環が止まってしまいます。しかし、リサイクル製品を購入し、大いに活用すると、リサイクルの流れが循環していきます。リサイクルの輪ができあがるのです。それを、「リサイクルのループを閉じる」といいます。ループが完成するということです。つまり、リサイクルのループを閉じると、資源がそのループを循環しつづけるわけですから、新しい資源の消費が減り、地球環境の保全ができます。くり返し資源が使われることでごみになるものが減り、環境汚染を予防するという大きな効果があります。ループを閉じるためには、リサイクル製品の購入が「要」となります。私たちがリサイクル製品を大いに活用していかなければ、ループを閉じることはできません。リサイクル製品は価格が高いとよくいわれます。ですが、需要が伸びれば価格も下がります。私たちは、価格の安さだけを商品を購入する際の目安にせず、地球の環境によいかどうかを、商品購入の選択の基準に加えるべきでしょう。環境に配慮したリサイクル製品を購入することを「グリーン購入」といいます。「グリーン」とは「緑」です。緑は美しい地球の姿をイメージする言葉として使われています。「グリーン購入」という言葉は、日本では最近やっと使われ始めた言葉ですが、ヨーロッパでは一九八〇年ごろから政策にも取り入れられていて、アメリカでも九三年に大統領直轄の環境諮問委員会が生まれ、「資源を回収するだけでなく、リサイクル製品を購入しなければ本当のリサイクルとはいえない」として、グリーン購入の大々的なキャンペーンを国が行っています。そのアメリカを例にとって、リサイクルを超えるためのもうひとつの方法をみていきましょう。