そういった「まっしぐら組」に比べ、たまたま通っていた幼稚園にお受験する人が多かったとか、たまたま近いところに私立小学校があったという理由で受験に足を踏み入れた人たちは、迷いも多く、合格率もあまり高くない。「たまたま受けた」からといって、「たまたま受かった」という話はあまりないのだ。Eさん(四十歳)には長男、長女、次男の三人の子どもがいる。長男は都内の私立中学の三年生。長女は都内の区立小学校六年生、そして次男が現在仙川にある桐朋小学校二年生である。実はEさんには、長男、長女ともに小学校受験に失敗した苦い経験がある。杉並区に住むEさんが、園バスで送迎してくれること、またお弁当の日が週に四日あって、申し込めば午後五時まで子どもを預かってくれるという理由で選んだ幼稚園は、年長クラスになると園長先生みずからお受験の指導をしてくれるサービスまでついていた(ただし次男が卒園した年以降は、受験指導を望む園児が一〜二名になってしまって、そのサービスは自然消滅したとのこと)。
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