PL法との関連で繊維製品の安全性に関わる問題として想定されるのは、?残針(縫製加工に用いたミシン針、縫い針の混入)、?加工剤の毒性(ホルムアルデヒドなど毒性のある加工剤の使用による皮膚炎症など)。?可燃性(カーテンや敷物など火炎、引火によるやけど)、?金具、その他付属品の突起や仕上げ加工での金属、硬化物質の使用による皮膚の刺激、などに集約される。これらの製品によって、消費者の身体や財産に被害が発生した場合、PL法によって製造物責任を負うことになる。しかし繊維製品の場合、自動車や家電、食品などのように直接人体に被害を与えるケースは比較的少ない。したがってこうしたPL事故を未然に防ぐ品質安全策を徹底するとともに、取り扱い表示の見直しやお客様相談センターの拡充など、顧客満足(CS)のための正確、迅速、誠実なレスポンス体制が重要となっている。いずれにせよ、品質管理の問題は、メーカーと顧客のコミュニケーション・ツールの問題と解釈し、避けて通れない課題である。