アジアハイウェーを辿って、韓国、中国、ベトナム、ラオスと進んできた。かつての悪路を走るつらいアジアのバスはすっかり姿を消していた。とくに中国がすごかった。日本の高速道路にも引けをとらない立派な道が張りめぐらされ、その路線網はどんどん広がっていた。ベトナムとラオスを結ぶ国際バスの運行もはじまっていた。アジアのバスの旅はずいぶん快適になっていた。しかしそんな快適さとは別の楽な感覚……。タイという国はそれをもっていた。
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たしかに僕はタイに住んだことがあるし、満足とはいえなくてもタイ語を勉強もした。H君によると、メコン川に架かる友好橋を渡ったとたん、僕の動きが変わったというが、そういった慣れを差し引いても、タイは楽だと思うのだ。こんなことがあった。友好橋を渡った僕らは、ノンカーイのバスターミナルまでトゥクトゥクで行くことにした。