自転車はあなたの体の一部

2012-01-14

人によって、自転車に対するこだわり方はさまざまで、問題なく動けばそれでいいという人もいれば、汚したくないがために、泥水のところは自転車を持ち上げて通る人もいる。しかし旅をするサイクリストで、自転車などまるっきりどうでもいいのだという人はきわめて少ない。自転車での旅を選ぶツーリストの大半は、やはり自転車そのものも大好きなのである。そして自転車の良いところは、すべて自分で責任を持つのなら、部品の交換やグレードアップ、取りつけた部品の再調整、体に合わせたより快適なポジションの設定などが、かなりの部分まで自分で行なえるということなのである。

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もちろんそれらには知識と経験が欠かせないが、ベテランのツーリストはそれらのほとんどを自分で行なう。「私は自転車のメカニズムのことを理解する気はない。機械としての自転車に興味はない。パンクやトラブルにあったら自転車屋さんにまかせるつもりだ。私は旅をしたいだけ」なかにはそう言いたい方もいるだろう。そのような方には申し訳ないが、私は本格的な自転車の旅はおすすめしない。より素晴らしい環境のなかで自転車を楽しもうと思ったら、そこには自転車屋さんなどまず存在しないし、自転車のメカニズムに対する最低限の知識がなければ、実は安全な走行もままならないのである。お金を払って自転車屋さんにすべて頼んでいるのだから、私は乗るだけなのだ、という考え方には無理がある。できることは自分で、というのが自転車旅の基本的な哲学である。自転車はあなたの体の一部なのですから。